こんな本置いてます vol.217/宇宙への秘密の鍵

作・ホーキング。ホーキング博士の宇宙論が子ども向けに分かりやすく解説されている。と、思って購入。何しろ私は理系ではないので、子ども向けで十分です。と、思いきや子どもが主人公の学園ものの物語でした。もちろん、宇宙のお話が中心ですが、学園ものでありながら冒険もので子どもたちはワクワクしながら読み進めることができるのではないでしょうか。日本では2008年に出版されています。ウィンドウズはVista、アップルはMacBookAirが発売された頃です。日本ではツイッターが使われ始めた頃です。主人公のジョージがお隣さんの家に冒険に行き、アニーとそのお父さんのエリック、コンピューターのコスモと出会います。コンピューターのコスモがとんでもなく優秀で、宇宙へつながる空間の扉を開ける能力があります。そこで、宇宙へと冒険に出かけるエリックとアニー。最後はブラックホールに捕らえられたお父さんのエリックを助け出せるか、邪魔をする悪役も登場してハラハラドキドキの展開となります。少し興味深いのは、ホーキング博士は宇宙へ住むところを見出せなければ人類の未来はないと考えている点です。物語では科学者たちが、今の地球の状態を憂いて、「地球での暮らしをもっとよくする方法を見出すべきか」「人類が住める別の惑星を見つけるべきか」多数決をとっているシーンも出てきます。とんでもなく頭の良い人が考えた話なので少し怖い気がしました。もっとも子どもたちに、地球を大切にして欲しいという警鐘かもしれませんが。しかし、最後の最後にもっと驚くべき展開が待っていました。第2巻へ続くと書かれていました。続くんだ・・・。