こんな本置いてます vol.9

湊かなえさんの3作品です。どれも映像化されていますが、『夜行観覧車』と『リバース』はTVの連ドラになっているので、印象深いです。湊かなえさんの作品の登場人物は、どこか不安や後ろめたさを感じながら生活している人が多いです。不安から目を背けて何気なく暮らしている人も、結局は不安に捕まってしまいます。読み始めると、水の中に沈められているような生き苦しささえ感じます。なので、不安から逃れるために最後まで読み続けなければいけません。読書って特にミステリーは、読み終わった後の解放感を味わうのも楽しみの一つですが、湊かなえさんの作品は読み終わった後も、どこか後ろめたさが残ってしまいます。でも、何故だか強烈な磁力に吸引されるかのように癖になります。

コメントを残す