Hppy Pills

お客様からたびたびお問い合わせいただきます。当店のBGMですが、すべて中山うりさんの曲です。実は先月ライブにお邪魔した後、CDにサインをいただいた時に、中山うりさんから正式にBGMの使用の許可をいただきました。・・・口約束ですが、間違いありません。ご本人公認です。2年前に雑誌のインタビュー記事からこのアルバムに出会い2曲目の「風邪薬」を聞いた時、心が放たれてファンになりました。情景が体感できる歌に初めて出会いました。この歌を聴くたびにエルマーのように空を飛んでいるんです。しかも中山うりさんの曲は何回聴いても何回も聴きたくなります。3曲目の「雨のピチカート」は日本のJAZZのスタンダードになってもいいくらい素敵な曲です。あっ!JASRACにもちゃんとBGM使用の許諾をもらっています(←これ大事)。語り過ぎましたが語り足りません。

こんな本置いてます vol.218/西洋絵画の見方がわかる世界史入門

西洋絵画と世界史の両方が分かる一挙両得・・・。と、いうわけではなく、あくまでも西洋絵画が主題。歴史の背景の中で必然的(?)に色々な技法が開発されてきた経緯を分かりやすく伝える本です。ただ、分かりやすいと言っても、教科書的に学んだ場合の話で、読み流して頭に入るというわけではない(あくまでも私の場合はであるが)。何度も前の方のページと行ったり来たりはしなければならない。ただ、ルネサンスやロマン主義、印象主義などの様式の流れが整理されていて、面白い内容でした。絵画も音楽も文化も、黎明期から絶頂期を迎えやがて多様化する。そんな流れを感じずにはいられませんでした。うん、多様化は今の流行りだ。文化や芸術だけでなく、何もかも伝統は破壊されやがて多様化する。破壊と言ってしまったが、破壊なのか革命なのか、改革なのか、良い事なのか悪い事なのか。明解な答えは出せない。あくまでも個人の感想でそんな難しい哲学的な本じゃないですよ。

こんな本置いてます vol.217/宇宙への秘密の鍵

作・ホーキング。ホーキング博士の宇宙論が子ども向けに分かりやすく解説されている。と、思って購入。何しろ私は理系ではないので、子ども向けで十分です。と、思いきや子どもが主人公の学園ものの物語でした。もちろん、宇宙のお話が中心ですが、学園ものでありながら冒険もので子どもたちはワクワクしながら読み進めることができるのではないでしょうか。日本では2008年に出版されています。ウィンドウズはVista、アップルはMacBookAirが発売された頃です。日本ではツイッターが使われ始めた頃です。主人公のジョージがお隣さんの家に冒険に行き、アニーとそのお父さんのエリック、コンピューターのコスモと出会います。コンピューターのコスモがとんでもなく優秀で、宇宙へつながる空間の扉を開ける能力があります。そこで、宇宙へと冒険に出かけるエリックとアニー。最後はブラックホールに捕らえられたお父さんのエリックを助け出せるか、邪魔をする悪役も登場してハラハラドキドキの展開となります。少し興味深いのは、ホーキング博士は宇宙へ住むところを見出せなければ人類の未来はないと考えている点です。物語では科学者たちが、今の地球の状態を憂いて、「地球での暮らしをもっとよくする方法を見出すべきか」「人類が住める別の惑星を見つけるべきか」多数決をとっているシーンも出てきます。とんでもなく頭の良い人が考えた話なので少し怖い気がしました。もっとも子どもたちに、地球を大切にして欲しいという警鐘かもしれませんが。しかし、最後の最後にもっと驚くべき展開が待っていました。第2巻へ続くと書かれていました。続くんだ・・・。

ガクアジサイ

このところの雨をたっぷりすいこんだおかげでガクアジサイがキレイに咲きました。よく見るアジサイは西洋アジサイでこのガクアジサイが海を渡って品種改良されて逆輸入で入ってきたものだそうです。アジサイって日本っぽい感じですけどルーツも日本なんですね。ところでほとりカフェ本日も11時にオープンします。

グミ

毎年、実るとすぐにヒヨドリがやって来て一つ残らず食べてしまう。どうせ今年もと思って見ると、残っていた。地面を見ると熟し終わって実が落ちてしまっている。ヒヨドリが行き来していたお隣の敷地の木が無くなったせいだろうか?そう言えば今年はあまりヒヨドリを見かけない。木一本でも生態系が変化するのかな。

ミチクサ先生 下

夏目漱石物語の下巻です。写真の印象の通り、すごく真面目で礼儀正しい人です。しかし、そんな彼のキャラクターとは真逆な人生です。49歳でお亡くなりになりますが、波乱万丈で太く短い人生です。作家になったので後世まで多くのファンがついて、語り継がれますが、その作家の活動期間はわずか晩年の10年間。それまでは主に教師なので真面目な職業ですが、イギリスに留学したり満州を旅したり新聞社に入社したり紆余曲折がすさまじいです。明治とはそういう時代なのでしょうか。江戸っ子は宵越しの銭は持たぬとよく言われますが、毎晩夏目漱石を慕う仲間が遊びに来て、その人たちをもてなして、いくら給金を多くもらっても出費の方が多い。奥さんが金策に苦労して借金は当たり前。お金のやり繰りや家の事は奥さんの仕事。昔はそんな時代だったのでしょうか。人が良すぎる性格ですが、本当に奥さんは大変だと思います。この時代の人たちはがむしゃらに無我夢中に、生きてきた、生きなければいけなかった、そんな姿が目に浮かびます。明治の人たちが令和の人たちを見ると『ボーっと生きてんじゃねーよ』って叱ってきそうです。この小説を追いながら夏目漱石の作品を読んでみたくなりました。