最近、旧仮名遣いの文字や昔使われていた言葉が美しく感じて、一度勉強してみようと思い購入しました。一度と言っても高校で古文を習っているはずですが、当時10代の私の感性では何を言っているのか分からない苦手科目が増えたに過ぎない教科です。この本は常識編・文法編・和歌編の3部構成でまとめられています。各センテンスごとに確認テストもついていますので、本当に真剣に勉強する方に向けられたテキストです。常識編で一気に興味が惹かれました。時代背景や登場人物。今でも使われている言葉、変化していった言葉。とても勉強になります。ふと、気づいたのですが、古文というのは後世に伝えられた文献を読んで楽しむ教科です。後世に伝えられた文献というのは上流階級の方の物語。なるほど上品で美しい言葉なはずです。和歌にしても、美しい言葉を五七五七七でひねり出した文章。庶民の言葉はもっと違う言葉だったに違いありません。そして、文法編。・・・・攻略できませんでした。当然、流して読むだけでは頭には入りませんね。ノートに書いて復習しないと。さて、言葉というのは時代とともに変化するのは当然です。だから、美しい言葉が失われてしまった事に嘆くつもりはありません。何につけても現在、存在するものは身近にありすぎて評価されない物も多くあいます。失われた言葉も今聞き慣れていないから新鮮な美しい響きに感じているにすぎません。今使われている言葉もきっと数百年後に失われた時に、この言葉素敵だなと振り返られるものも出てくるでしょう。さてさて、私の果てしない目標は原文で筆ですらすらと書かれた字を意味を理解してすらすらと読む事です。まだまだ入口にも立てていませんが、別の本も買ってみました。