読みだしたら止まらない今年一番の本。と、帯に書かれています。今年って・・・。後ろの発行日を確認したら2000年です。しかも、初版発行が2000年4月25日、これは2000年9月1日で第10刷。半年間で第10刷とは爆売れですね。タイトルから納得してしまって私は2000年に買って面白くて一気に読んでいつの間にか廃棄していましたが、縁があって22年後、私の手元にこの本があって2回目を読んでみました。10年ひと昔といいますので、ふた昔を得ると世の中の状況は大きく変化しています。特に男女の問題はジェンダー問題として、色々と公の場で言ってしまうと問題になる事も増えてきています。この本も20年前の当時はふむふむと納得して読んでいましたが、今読むと現代ではこんな事を言いきってしまっていいのかというフレーズがページをめくるたびに飛び交います。例えば、男脳と女脳のテストでは簡単な設問に答えていきますが、女性でこの設問に対する得点が低い人はレズビアン傾向になる可能性が高い、と言い切られ、男は批判されることを嫌うから処女と結婚したがるそうで、ブロンドの髪はエストロゲンが豊富であることを意味しているからブロンド女は子だくさんで、男性のホモセクシュアルは遺伝性があるようなのでホモの家計になるようです(遺伝性があったら家計は途絶えるような気もしますが)。すべて科学によっての裏付けとして紹介されているので、作者は自身を持って断言していきます(20年前にすでにトランスジェンダーという言葉もでてきています)。この本のタイトルのように今でももちろん身近な例で自分に当てはまる事もあります。ただ、現代においては20年前の価値観として捉えて楽しんだ方が良いと思います。