お盆は愛知県の実家で過ごしました。せっかく愛知県に行ったので、豊田市美術館で開催されているクリムト展に行ってきました(と、言っても実家のある尾張と三河では、結構離れていますけど・・・)。普通に上手い絵を描いていた学生時代から、印象派のような絵を描いてみたり、紆余曲折しながら日本美術と春画に出会い、きらびやかで上品なエロス(?)という個性を放つまでをクリムトや同時代の友人や家族などの絵画、またクリムトが生きた時代背景を追いながら、丁寧に辿っていく興味深い内容でした。特に部屋の3面をコの字に使ったベートーベンの第九を題材とした「ベートーヴェン・フリーズ」は正に圧巻でした。異端が故に非難を浴びたり、展示が許されなかった作品や修正を加えた作品も多数あります。何かと話題のあいちトリエンナーレの表現の不自由展と奇しくもテーマが被っているのも面白いです。今回の絵画展ですっかりクリムトに傾倒してしまいました。余談ですが、解説はあの稲垣吾郎さんです。さらに、余談ですが、この時代の著名な画家は好色な方ばかりですね。見に行ける距離にお住まいの人は、是非、見に行ってください。本当にお薦めです。ところで、宮城県大崎市岩出山にある、ほとりカフェは今日も11時にオープンです。