1946年敗戦国日本はGHQに統治されていました。その当時の日本がどんな様子だったのか想像すらできません。でも、今よりも男性優位な時代に、女性作家による女性が主人公のサザエさんの連載が始まったのは、画期的だった事は想像できます。戦後、不安と混乱の最中のはずの昭和の日本を、活き活きとたくましく生きているサザエさんに勇気づけられた人もたくさんいたと思います。アニメのサザエさんも安定した面白さがありますが、戦後という時代背景のサザエさんも違った面白さがあります。家族が生活の中心だった昭和の日本を伝える貴重な資料とも言えます。ところで、真面目で厳格な父親の元で育った人は、波平さんと自分の父親がダブってしまうのではないでしょうか。父親の小言はおせっかいではなく、愛情でした。カツオくんにも教えてあげたい。・・・・・・波平がいなくなる事はないか。