『男はなぜ急に女にフラれるのか?』は男性の方必読本です(?)。『アメリカインディアンの教え』は子育ての事が書かれた本です。子どもが最初に築く人間関係は親子関係。親が愛情を持って育てた子どもは人間関係がうまくいくと最初のはしがきで書かれています。私はこの本と『続アメリカインディアンの教え』『続々アメリカインディアンの教え』は一時バイブルのように読んでいました。親子関係だけでなく夫婦関係や職場関係でも通じるような気がします。そして、脳科学者の中野信子さんが書かれた『ヒトは「いじめ」をやめられない』。身も蓋もないタイトルですが、なんとなく誰もがそんなような気がしているのではないでしょうか。脳科学の観点から見ると、脳内物質のオキシトシンやセロトニン、ドーパミンの影響で、集団にそぐわない人間を検知して排除する行動を取ってしまうのだそうです。もちろん、この本は「いじめ」のメカニズムを解説しているだけではなく、解決するヒントも提示しています。特に、仲間意識や協調性が重視される学校生活の仕組みを変える事と、教室に監視カメラをつけるという話は面白いと思いました。監視カメラというとやりすぎかと思われるかもしれませんが、脳の発達がまだ未成熟な子どもだからこそ、大人が見守らなければいけないと思いました。その他にも色々な提言が書かれていますが、中野信子さんの意見の良し悪しは別として、色々な立場の人の意見を聞いて、学校教育を今の決められた枠の中でどうするのか考えるのではなく、今の決められた枠自体をどうしていくのか議論していく必要があると思いました。気難しい本ではなく割と読みやすく、砕けた文章で書かれていますので、是非、「いじめ」問題を考えるきっかけとして多くの人に読んで欲しいと思います。