アフォリズム

ホトリ文庫の中から、心に止まった格言、名言、名セリフを紹介します。

 

第22回

「じゃあオレは、あと三年でジェットコースターに乗れなくなるのか」


『そうだ、やっぱり愛なんだ』 著・柴門ふみ

2013年10月

『東京ラブストーリー』でお馴染みの柴門ふみさんのご主人のセリフなので『島耕作』シリーズでお馴染みの弘兼憲史さんがテーマパークのジェットコースターに乗る前に聞いた注意事項。ここのテーマパークでは60歳以上は乗れないという制限があるようです。そうか、年齢制限って上限もあるんだ。ジェットコースターに乗る気はありませんが、年も取りたくありません。(2019.10.9)

 

 

第21回

「第2の危機:自然に対する働きかけの縮小による危機」


『改定7版 環境社会検定試験 eco検定公式テキスト』 著・東京商工会議所

2019年2月

生物多様性が直面している危機の一つです。もちろん、人間が開発をし続ける事も自然への驚異としてあげられていますが、逆に、人口減少などにより自然に対する人の働きかけが縮小される事も自然への驚異とされています。今まで、人間は自然を破壊するだけの存在だと思っていたのですが、人間が手を加えなくても自然の質が低下したり、ある特定の個体が異常繁殖して自然のバランスを崩してしまうのかと、驚きました。時々、生態系を崩してしまうヒトが何故、地球に誕生したのか不思議に思う事がありました。もしかしたら、ヒトは生態系のバランスを整えるために、知的生命体として地球に誕生したのかもしれません。ヒトは人間の事しか考えてきませんでしたが、本当は地球の事を考える事が指名として与えられた存在なのかもしれません。(2019.07.22)

 

 

第20回

「そういえば、カズオ・イシグロさんはとても好感の持てる作家さんでした。」


『サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3』 著・村上春樹

2012年7月

村上春樹さんのエッセイ集より。作家同士のつきあいがあまりない理由として、小説家はけっこうめんどくさいという話を書いた最後に、フォローするかのように書かれていました。村上春樹さんがカズオ・イシグロさんについて一文ですが、言及していた事がとても面白いです。(2019.05.31)

 

 

第19回

「伯爵の原型は「レッド・ツェッペリン」のロバート・プラント」


『「エロイカより愛をこめて」の創り方』 著・青池保子

2005年2月

納得。(2019.05.29)

 

 

第18回

「If a child lives with approval,He learns to like himself.」


『アメリカインディアンの教え』 著・加藤諦三

1990年7月

車に載ってラジオを聞いていると、時々、出会う番組『テレフォン人生相談』。そのメインパーソナリティーの加藤諦三さんが書かれた本です。アメリカインディアンの11の教えからなる子育ての指南書で、原文は裏表紙に載っていて、If a child lives with~,He learns~.(〇〇を受けて育てられた子は〇〇を学びます)という文章で構成されています。どれを取り上げても名文ですが、ここで取り上げた言葉は、第10章「人に認めてもらえる中で育った子は自分を大事にします」です。子育てだけではなく、ハラスメントやうつが問題となっている昨今、人との接し方も学べる本だと思います。全文を読まなくとも11のこのセンテンスを読むだけでも、ためになると思います。(2019.05.16)

 

 

第17回

「本屋は本を紹介することが仕事です。」


『365日のほん』 著・辻山良雄

2017年11月

本屋さんの店長でもある辻山良雄さんが書かれた1年分の本を紹介する本です。「本屋は本を紹介することが仕事」。当たり前の事かもしれませんが、それに気づいたのはつい最近です。そう、南相馬市で本屋『フルハウス』を営んでいる柳美里さんに本を選んで送っていただいた時です。自分では選ばないであろう本がたくさん送られてきました。その時に、今のその人に合った本を選んでお薦めするのが、本当の本屋さんの仕事なのではないかと思いました。当店も古書を取り扱っております。お客様に出会って良かったと思っていただけるような本を取り揃えていきたいと思います。(2019.05.13)

 

 

第16回

「その母親の置かれていた状態を充分に知らないうちから、「人間の屑」と断定できることのほうが不思議でならなかった。」


『SOSの猿』 著・伊坂幸太郎

2009年11月

論理的にしか物事を考えない五十嵐真が、あるTVを見た時に思考した事。この本が刊行されてから約10年。今でもワイドショーを見ると、出来事の一部だけしか見せられていないのに、それについていい悪いと裁いているタレントさんをよく見かけます。TVではなくても、ここぞとばかりに乗っかってネットで裁く人もいます。おそらく白黒はっきり言ってくれる人の方が自分の代弁者としてウケがいいのだと思います。でもTVは視聴率が大切なので、多くの人に受け入れられそうな情報の流し方をしていると思います。そういう私自身もいつの間にかTVやネットの情報をそのまま受け入れてしまっている事も多々あると思います。こうして書いているSNSの内容も、受け入れられやすい表現を考えながら書いています。今の時代、情報リテラシーをしっかり身につけなければと思います。(2019.05.11)

 

 

第15回

「みんなと同じ意見を言うと、こいつはアホかと思われるのだそうです。」


『ヒトは「いじめ」をやめられない』 著・中野信子

2017年10月

「いじめ」について脳科学者としての立場から、原因と解決法を提示していく本です。科学者らしく統計データなどを用いて解説されていきますが、終盤、『イタリア人はみんな言うことが違います。』とステレオタイプとも取れなくもない話が飛び出します。出る杭は打たれる文化の日本に対してイタリアは個性が尊重される事を表していますが、人に対する先入観も「いじめ」につながりかねない上に、イタリア人が「こいつはアホか」って言っている姿を想像すると面白くなってしまいました。(2019.05.04)

  

 

第14回

「私は36歳になり、お店も、店員としての私も、18歳になった。」


『コンビニ人間』 著・村田紗耶香

2016年7月

この一文を読んだとき、背筋がゾゾゾっとしました。タイトルからコンビニが生活の一部となってしまっている人の話とは思っていましたが、主人公の女性がいかに異質な存在か表現された後にくるこの展開。店員として18年も年を重ねる事の異様さにはまってしまいました。巧みな展開です。(2019.04.23)

  

  

第13回

「だれしも自分たちの本屋に愛着がある、A・J・フィクリーが想像したこともない愛着がある」


『書店主フィクリーのものがたり』 著・ガブリエル・ゼヴィン 訳・小尾芙佐

2015年10月

以前は、町にはお気に入りの本屋があって、休日は真っ先にそこに遊びに行っていました。今はなんでも揃っている大型書店があちこちにできているので、こういう事を思う人も減ってきているかもしれません。当店も古書を揃えています。スペースがごくごく限られているので、より自分の個性が反映されます。多くの人に共感してもらえたらいいなといつも思っています。(2019.03.26)

 

 

第12回

「今の人 毎日会うけど 知らぬ人 友蔵心の俳句」


『4コマ ちびまる子ちゃん 1』 著・さくらももこ

2008年4月

私も毎朝、家の前を通り過ぎる人に誰彼かまわず声をかけています。友蔵と同じ体験をしていた事にしばらく笑いが止まりませんでした。新聞に連載されたちびまる子ちゃんの4コマ漫画。4コマに笑いが濃縮されています。(2019.03.24)

 

 

 第11回

 「私は、小高い山のふもとにある、小さな一軒家に暮らしている。」


『ツバキ文具店』 著・小川糸

2016年4月

『ツバキ文具店』の最初の文章です。本のページを開いて、こんなにワクワクする事って・・・、小さい頃に初めてマンガを手にした時以来かもしれません。本当は最初の文章の前に掲載されている「鎌倉案内図」を見た時にボルテージが上がりました。はっきり言って、ドラマが先です。多部未華子さんが演じたNHKのドラマでものすごくファンになったので、原作本を買って、高揚した気持ちのまま、最初の文章を読んで(見て)いきなり感動してしまいました。(2019.03.22)

  

 

第10回

「痛みは、自分を見失わないために必要なもの。」


『ねこのおうち』 著・柳美里

2016年6月

中学生の少女が自傷行為をしている理由。心が不安に支配されて、どこかへ行ってしまった時、ぼーっとして何かにぶつかって身体に強い痛みを感じて、ふと心が戻ってきて我に返る事ってあると思います。私は自傷行為はしませんが、なんとなく共感しました。この文章の前の行の生々しい自傷行為の表現は、思わず目を覆ってしまいました。映像ではないのにプロの作家の表現力はすごいです。ちなみに『ねこのおうち』はとっても優しさに満ち溢れた心温まる本です。誤解を与えてしまったら申し訳ございません。(2019.03.09)

 

 

第9回

「たぶん「けんしょう炎」と言いたかったのでしょう・・・・・・。」


『47都道府県女ひとりで行ってみよう』 著・益田ミリ

2008年6月

思わず声を出して笑ってしまいました。ツアー客のおじさんが津軽三味線を弾いている人に「そんなに指を動かして、けんぼう症になりませんか?」と聞いたのだ。益田ミリさんが本のタイトル通りの旅をしたエッセイ。ここ宮城県は名物牛タンを食べてみたけどダメだったと正直なコメントが書かれていた。決して訪れた県を手放しで称えるわけでもなく、素直な感想がつづられている。だから面白い。(2019.02.22)

 

 

第8回

「人のことをわかってあげるということは、生きていくうえでとても大切です。」


『チャーリー・ブラウンなぜなんだい?』 著・チャールズ・M・シュルツ

1991年10月

チャールズ・M・シュルツの絵本ですが、この言葉はまえがきに書かれたポール・ニューマンという有名な俳優の人と同じ名前の人の言葉です。なりたくて重い病気になったわけでもないのに、誤解されていじめられている子どもが多いという事を知ったチャールズ・M・シュルツが書いた絵本です。子どもにむけた言葉ですが、大人も知っていなければいけない言葉です。(2019.02.21)

 

 

第7回

「今回は見張りのいないラインの有刺鉄線を切って入ろうかなって」


『おいで、一緒に行こう』 著・森絵都

2012年4月

東日本大震災、同時に起きた福島の原発事故。人々は避難を余儀なくされ2019年2月現在、未だに家に帰れる目途が経っていません。人々に避難指示が出されても、ペットまでは連れていく事は許されない。今回の原発事故で人を頼って生活していたペットたちも大きな犠牲をはらっています。この本は、そんなペットを救出すべく福島県に向かった中山ありこさんを森絵都さんが取材したドキュメンタリーです。覚悟してたはずの森絵都さんでしたが、最初から急展開とも言うべき行動に驚かされます。立ち入り禁止の20km圏内の有刺鉄線を切ってまで侵入する。 もろに放射能の危険に晒される地域に、自分のためでもなく、誰かのためでもなく、知らない人に飼われていたペットたちを助けに行く。この有刺鉄線を切る行為を誰が非難できるでしょうか。法律でさえ非難できないと思います。(2019.02.16)

  

 

第6回

「相手になにかしたろと思わんことや」


『仏果を得ず』 著・三浦しをん

2007年11月

第5回と真逆のセリフですが、文楽という私にはなじみのない世界を描いた三浦しをんさんの小説からの一説です。子連れで旦那がいるのかどうかも分からない、女性に振り回されて悶々としている主人公健を見かねた友人の誠二が言ったセリフです。恋愛で駄目にならん秘訣だそうです。(2019.02.11)

 

   

第5回

「退院したら、子どもや旦那さんにつくってあげようって、皆さんそんなうふうに思うみたいですよ」


『本屋図鑑』 著・得地直美 本屋図鑑編集部

2013年7月

全国47都道府県で出会った本屋さんを紹介する変わり種の本。浜松の病院の中にあるとある本屋さんには料理本が数多く置かれているそうです。そこで、理由を尋ねてみると、上の答えが返ってきました。自分も入院していて大変なのに、家族の事を思う気持ち。人が人を思う時、感動が生まれます。(2019.02.10)

 

   

第4回

「本を読むのが好きになったのは、本を読んでいる人には声を掛けにくいのではないかと思ったからだった。」


『小泉今日子書評集』 著・小泉今日子

2015年10月

2005年から2014年までの10年間、読売新聞に掲載されていた小泉今日子さんの書評集をまとめたこの本は、こんな衝撃的な文章から始まります。キョンキョンのアイドル全盛期をリアルタイムで見てきた私たちの世代にとっては、あまりにも衝撃的な言葉です。十代の頃は忙しくて人と話すのが億劫だったそうです。オープンな性格とばかり思っていました。でも、逆に親近感が湧いてきました。(2019.02.09)

 

 

第3回

「一度見たら一生忘れられない、素晴らしい光景がある。」


『渡り鳥からのメッセージ』 著・葉祥明

2012年3月

葉祥明さんの絵本からの引用です。葉祥明さんが蕪栗沼で渡り鳥のねぐら入りと飛び立ちの光景を見た感想をこの絵本のあとがきに綴っています。私も同じ体験をして、同じ感想を持ちました。この光景はおそらくどの世界遺産の光景にも負けない光景だと思います。あとがきの最後はこんな言葉で締めくくられています。「蕪栗沼の数万の渡り鳥を見たら、きっとあなたの意識は変わるだろう。」私の意識も変わりました。この光景は後の未来まで守り続けなければいけないと感じました。(2019.02.01)

 

 

第2回

「あなたはちゃんと成果を得ている」


『ヒマラヤ大聖者のマインドフルネス』 著・相川圭子

2017年3月

がんばっても認められないと思う事もありますが、がんばっている過程で前向きな気持ちにもなれたし、意志の力も高まっているし、集中力も高まっている。人からの見返りという欲を持たなくても、ちゃんと成果は得ていて成長できている。肝に銘じたい言葉です。(2019.01.26)

   

 

第1回

「たしかな未来は懐かしい風景の中にある」


『和暦で暮らそう』 著・柳生博と和暦倶楽部

2008年3月

本のあとがきに添えられた柳生博さんの言葉。環境問題の答えを現した素晴らしい言葉です。(2019.01.23)