こんな本置いてます vol.123/四月になれば彼女は

『ドラえもん のび太の新恐竜』の公開も迫る今の日本のヒットメーカー川村元気さんの小説です。2016年発表のラブストーリー。ページをめくる度にカタカナがたくさん散りばめられた、これでもかという位のオシャレなフレーズの大洪水。意識して使われているのでしょうか。カニャークマリ、ハモンドオルガン、デジャヴュ、ヒップホップミュージック、アイスランド、ウエディングプランナー、モノトーン、アイスカフェラテ、ペンタックス、ウユニ、プラハ、テトラポット、ミックスナッツ、ビターチョコレート、スキニージーンズ・・・。何しろ主人公が飼っている猫の名前が、ウディ・アレン。日常的には繰り返し呼びづらい名前です。でも、そこはオシャレは我慢です。ワーキングクラスには、憧れの世界が広がるバブル期のトレンディドラマを見ているかのようです。文章表現は平易な文章なので、人を選ばず読みやすい本です。ただ、男性よりは女性向けでしょうか。ところで、ほとりカフェは本日も11時にオープンします。短かった冬を引きずりたい所ですが、そろそろ春ですね。