こんな本置いてます vol.120

バルタザール・グラシアン(1601-1658)。哲学者。240もの人生の指南書が書かれています。日本では江戸時代の幕開けの頃ですが、驚くほど現代でも通用する教訓ばかりです。 一つの指南が1ページで単純に240ページですが、訳が素晴らしいのか非常に読みやすく分かりやすいです。「人とのかかわり」「駆け引き」「会話」「知性」「自分自身」「才能」「成功」「人生」の8つのセンテンスにまとめられています。 時代を超えて、国を超えて今でも通用するという事は、ある意味予言書なのか、400年経っても世界中の人の悩みは変わっていないのか、進歩がないのか。きっとあなたの今に突き刺さる言葉があるはずです。この本は、いつの世も迷える現代人たちへの預言の書です。

マガン

多くのマガン達がもう、姿を見せなくなってしまいましたが、今日はなぜだかたくさん見かけました。思わずカメラ片手に撮影に出かけました。冬はやはり、この子たちを見ていたいです。ほとりカフェは本日も11時にオープンします。

体験型メディアアート

緒絶の館、大崎市民ギャラリーで2月21日から『あととかたち展』が開催されます。宮城大学が展示協力する人の動きに反応する体験型のメディアアートだそうです。観覧料は無料なので、ご家族で楽しむ事もできるのではないでしょうか。ところで、ほとりカフェは本日も11時にオープンします。

こんな本置いてます vol.119/キタキツネの十二か月

獣医師の竹田津実さん著です。1月から12月までの12章の構成は、内容は180°違いますが川村元気さんの『四月になれば彼女は』と同じ章立てです。特に深い意味はありません。キタキツネの子育ての様子が特に注意を惹かれました。あたり前ですが、キツネも真摯に子育てをする事に驚きました。キツネが子どものために狩りをして食べさせる様子や徐々に独り立ちさせるために、動物の死骸から始めて徐々に生きている動物をエサに切り替えて、狩猟本能を育てていくさまに関心しました。子どもを突き放すことで親離れさせるキツネや、逆に子供に襲われて巣を追われる母キツネもいて、そういう自然界の厳しさはなんとも言えないです。この本は文章だけでなく生々しくも竹田津さんの愛情あふれるキタキツネの生態が写し出された写真も数多く掲載されていて目を惹きます。しかし、愛情があっても必要ならば駆除もしていかなければならない。人間のエゴやわがままではなく、そういう事も自然の摂理の一部のような気もします。ちなみに岩出山にも野生のキツネがいます。夜、2回程目撃しました。